遍路03日
--------------------------------------------------
<<6回目のへんろは通し歩き108箇所>> 5月11日
--------------------------------------------------
一緒に柳水庵に泊った「埼玉の野宿遍路さん」が先に歩きだし
それを見送ってから、少し遅れて出発しました、今日は良い天気になりそうです
3日目
右に左に曲がりながら疲れてついた
最後の石段の上に修行大師の像が一本杉を
背にして立っています
ここで休憩をして水を飲み甘いものなど口にします。
いつも思うのです、こんな山の中に、こんな大きな
修行大師をどのようにして持ち上げたのか?
(近くには軽トラの走る細い林道はありますが)
一旦、小さな部落に出たあと、水音のする方へ
下っていき、最後のへんろころがしの上りになります
昔はこの沢の水で体を清めてから上ったそうです
初めての時は曲がり角がくる度に何度も
何度も休んでいましたが
3度目くらいからは休まずに上れるようになりました
歳はとっているのに慣れて来るとは恐ろしいものです
それとも2本の杖のおかげでしょうか?
幾つかの石仏を横目にして歩くと山門の先に
木立の向こうに本堂が見えてきます
野宿の相棒が、納経所の横で待っていてくれました
毎回、納経所横の休憩所で軽い食事をしてから
下りに入ります。
山のお寺には杉の木が里のお寺には松の木があるのは何故?
植生だけでしょうか?
まだ見たことのないご本尊の 千手観音さんを
想像して彫ってみました、金ぴかに彩色しましたが
本当はどうなのでしょうか、殆どの札所のご本尊さんは
秘仏だとかで、めったに見られるものではありません
信仰の対象なのに、昔は、どうだったのでしょうか
ようやく会うことができた空海さんに衛門三郎が
すがりついているところです、突いてきた杖を挿すと
生長して大きな杉の木になったとか????
少し歩くと、鍋岩に着きます、谷川に蛍が飛び交う
美しいところだそうですが、
季節が早く見たことがありません
玉が峠の下りにトイレが併設された遍路休憩所があります
そこで近所のお婆さんが待っていました。
お決まりの質問があります「どこから来たの?」
それから色んなお話が始まります
結構長い事座っていました
その後はいくつかの人形案山子(ほぼ実物大)を見て、
きれいな川の流れに沿って歩き、今日の宿に荷物を預けて、
暑い中を片道約3Kmを歩いて、童学寺へ
(明日の予定でしたが、前日に柳水庵まで歩いたので予定変更です)
前回の印象が深く、よく覚えています
他の建物はすべて和風なのに何故この門だけ
この形なのでしょうか
ここで子供の頃の空海さんが勉強したそうです
本堂は火災にあって、現在はご本尊とお大師さんが
同居しています
途中のトンネルは歩道もなく大変危険です
歩道の設置されていないトンネルは通行不可に
することは出来ないでしょうね
今日は 柳水庵~焼山寺~童学寺(往復)で 45700歩 歩きました
約 30.6 Km
| 固定リンク
コメント
>こんな山の中に、こんな大きな
修行大師をどのようにして持ち上げたのか?
歩いて登るだけでも大変な、富士山の山頂に大きな鳥居を立てた人にも感心します。
崖の上にお堂を建てた人とか・・・
「誰が?どうやって?」という物が多く有りますよね!信仰心のなせる技なんでしょうね。
>突いてきた杖を挿すと、生長して大きな杉の木になったとか????
間違って逆さに挿した「逆さ杉」なんていうのも有りますし、杖を挿した所から湧いた温泉も沢山有ります。
「霊験あらたか」だという事なんでしょうね!
弘法さんにあやかった「あやかり商法」も多いですが・・・
その「お陰」で儲かったなら、御利益が有ったという事でしょう!
投稿: 閑おじ | 2017年7月29日 (土) 09時50分
昔はヘリコプターはないし、重機もないし
誰かが担いで持ち上げたとしか思えないですね
それに
〇〇伝説の多くは食べ物と水と病気に係るものが
多いような気がします
・一握りの米が大きな釜一杯になった
・杖を突いたら水があふれてきた
・さすると病気が平癒した
きっと昔はそんなことが一番の苦しみだったのでしょうか
遍路で予定を変更するのは
1.歩き過ぎ⇒翌日の距離を減らす・先に行く
2.怪我病気(マメを含む)⇒休む・距離を減らす・止める
3.予定した宿が満杯⇒⇒手前か先まで歩く
4.のんびりし過ぎて目的地に届かない⇒仕方ない
5.遍路仲間と一緒に行動する⇒それもよし
6.悪天候 大雨・台風 ⇒ よくある事
今回の私の場合は 2病気怪我 6悪天候 以外はみんなありました。
投稿: 房州や | 2017年7月30日 (日) 09時54分
房州やさんは忙しい。
お遍路から帰ると休むヒマもなくグログに載せるお遍路
全行程の日記の整理と、毎回載せる6〜7カット分の
ハンコを彫る。
忙しい1カ月余りが過ぎて、ほぼ全行程の原稿が完成。
あとは毎回ブログに載せるだけ、
ということで今回がお遍路3回目。まだまだ先は長い。
房州やさんこんなところでよろしいでしょうか。
投稿: aboo-kai | 2017年7月31日 (月) 11時01分
毎日が日曜日の房州やの辞書には「忙しい」という言葉はありません
「はんこ」は半分くらい彫りましたが
先日、大変なことに気付いてしまいました
大変なことの内容は後日報告いたします。
遍路の記事が終わるのは
今のペース、中2日でいけば約120日かかりますから
4ヶ月かかる計算になります。
そのうちだれも見向きもしなくなることは確実です
投稿: 房州や | 2017年7月31日 (月) 22時05分