台風6号
5回目の通し歩き遍路旅・四国八十八箇所
6日目(2015年5月12日(火))
行程 宿→卍月夜御水庵→由岐→山座峠→23薬王寺
朝起きて、外に出てみる、
台風6号が確実に来ている、怪しげな曇り空だ、今は降っていないけど、
多分、途中からは暴風雨の中を歩くことになるだろう
大雨の中を歩くのは何度か経験したが台風の中は初めてだ
国道を歩くか?由岐経由の遍路道を歩くか?
泊まっていて6人はそれぞれの道を歩くようだ
逆打ちの老夫婦は太龍寺ロープウェイで登ると言ってる、強い風で止まらなければ良いが
区切り打ちの1人は朝早く電車に乗ると出て行った
二人は山道は大変そうなので国道を歩いて薬王寺へ行くとのこと
私は遍路道を選択した、山道は風も雨もひどくはないだろうと考えたからだ
最初の目標は卍月夜御水庵
誰も通らない県道?をしばらく歩いて行くとR55に出てくる
遍路休憩所でも良いが、日影にあり綺麗な場所ではないのでダム湖の側で休憩する
この先から23薬王寺への道は二手に分かれる
一度も歩いたことはないけれど 二人が歩くR55の遍路道と
いつも私が歩いている由岐・木岐・山座峠経由の道がある。
まだ雨は降って来ない、降りださないうちに少しでも前に進んでいたい
これまでの雨の経験から
きっと海岸線の道が歩きやすいと決めつけている
赤手蟹が生息していて、産卵期には大量の蟹が
山から海に集団で移動するそうだ、
そのため蟹を保護する目的でもあろう
アカテガニ注意の標識が道路に何本か立っているのを
いくつか見つけることが出来る。
運が良ければ雨が降りそうだから散歩に出てきた
アカテガニに会えるかもしれない
このコースのトイレ休憩場所は2ケ所ある
①JR牟岐線の由岐駅と②無料トイレが田井ノ浜にあるが
私は、買い物もできる由岐駅に立ち寄る、
由岐駅で列車を待つ人と何となく話をしながら、食べ物を口にする
雨が降ってきたら、座って食べることが出来る場所がすくないから
由岐の町を抜けるころ、急に雨が降りだした、とうとう来たかと思いながら
しばらく濡れながら歩いていたが、かなり強い雨になり、寒くなってきたので
近くの田井ノ浜遍路休憩所で、雨具(上着・ズボン・スパッツ)をつける
休憩所から出る、タイミングを計る
いつまで待ってもしょうがない
雨具の上下を着て歩きだします
逆打ちのお遍路さんとすれ違う、この雨の中
歩いているお遍路さんは他にもいた
木岐の部落を抜けてから、山道に入る
予想していた通り、山道は雨風が大したことなく、
カニに出会うことはなかったが、なんなく最後の海岸線に出てきた、
大した雨でなくて良かったと、のんびり休憩時間を楽しんでいたが、
台風の雨は止むはずもなく強くなってきたので、
仕方なく雨具を身につけ直し歩き出した、
少し歩いて、予想を超える事態に遭遇しました、
思いの外の大雨だったらしく、山から流れだした雨水が道路に溢れ
小川のようになっている道路を歩いて行かなければならなくなってしまった
靴がびしょ濡れになってたどり着いた23番薬王寺
いつもなら、境内のベンチに座り日和佐湾を眺めたり、
半島のてっぺんに建つ日和佐城を眺めたりして、
のんびりと休憩をするのだが今日は早く宿にはいりたい
他に休憩できる場所も思いつかない
びしょ濡れの体で、「うみがめ荘」に入ったが、まだ部屋は準備できていないので
広間で待ってくれという、風呂も入れない、びしょ濡れの体を拭いて
広間にいると2人3人と車遍路の人が広間にやって来た
新聞紙を靴に詰め込みある程度の水分を取った後
まだはいれない風呂場に行き、ドライヤーを使って靴の乾燥をした
←翌日写した、大浜海岸の電話ボックス
竜宮城と繋がるかもしれません
入ってみたくなりませんか
ここは日和佐は朝ドラ「ウェルカメ」の舞台となった町です
台風の中を歩く、これも修行だ !
今日は良い修行をしたと思おう、洗濯中に缶ビールを飲みながらこう考えた
風呂に入れた頃にはすっかり忘れていましたが
明日、出会うことになる「讃岐三豊のヘンロ」さん達、野宿遍路さん達は
数人は日和佐の道の駅でじっとしていたそうだ。
じっとしてるのもよし歩くのもよしの遍路かな
| 固定リンク
コメント
暴風雨の中 カニさんは出てこなかったですね
カメさんの電話ボックスはなんだか怖い
ここで電話しない方がいいですよ
明日も暴風雨だったら宿に籠って女将と

お茶しながら世間話しをして過ごしましょう。
投稿: aboo-kai | 2015年7月 3日 (金) 10時27分
アカテガニはもう少し後の今頃から、満月の日に産卵します。
カニは何で満月がわかるのでしょうか?
我が家はアカテガニを飼育(ベランダで放し飼い)していたので、結構生態には詳しいのです。
四国で台風6号に出会っていたと思ったら、今度は台風9号が千葉を襲って来るかも知れません。
来週末は注意しましょう!
大したことが無い事を祈ります!
南無大師遍照金剛!南無大師遍照金剛!
投稿: 閑おじ | 2015年7月 3日 (金) 11時52分
2~3匹は見かけたのですが
それは沢蟹でした。
「うみがめ荘」は昔の国民宿舎
やや柔軟性に欠けるのが短所で
大勢の人を受け入れ可能なのと
良い景色の中に立地してるのが長所でしょうか
なので、話の出来る美人女将はいないのです
残念です!!!。
海亀電話ボックスに代わるよいデザインを
考えて下さい
気にいったのが出来たら売り込みましょう
投稿: 房州や | 2015年7月 3日 (金) 18時51分
アカテガニは天文観測所を
山側に作っていて日夜観測を続けているのです
満月が近づくと各地に通信員を行かせて
一斉に出かけるのではないでしょうか
それを証拠に山側の土にはポツポツと
空に向かって穴があいています
ベランダに穴を開けられませんでしたか?
台風9号10号11号のそろい踏みになりそうですが
週末に来るのは9号と11号か?
またテニスが出来ないかぁーーー
それより問題は明日の午前中の雨
降りませんように
南無大師遍照金剛・・・・・・
投稿: 房州や | 2015年7月 3日 (金) 18時57分
だんだんよく知っている地域に房州や遍路さんは
さしかかりました。由岐木岐田井ノ浜懐かしい。
大浜海岸も懐かしい場所です……が、
大昔、うみがめ荘もカレッタも当然無い頃の話です
その頃から変わらないのが薬王寺でしょうか。
何年か前行ったとき、子供の頃大きく感じていたお寺が
こんな小さかったかと思いましたが……
薬王寺から眺める町並みや大浜海岸の景色は
たいして変わってないなぁと思いました。
町の名前が変わったのは寂しいですがねぇ。
昔の名前で出て欲しい……南~無~
それにしてもこれ本にしましょうよ
房州や版「四国遍路指南」私買います。
投稿: 章魚庵 | 2015年7月 3日 (金) 21時41分
雨の中歩く房州やさん、ドキドキしながら読んじゃいました。
まるで現代版「奥の細道」みたい~。
投稿: mimi | 2015年7月 4日 (土) 00時16分
町の名変りましたね
日和佐町(ひわさちょう)→美波町(みなみちょう)
カレッタで子亀をじっと眺めているのも楽しいものです
これから歩くのは
牟岐町・浅川・海南・宍喰・甲浦・東洋町・の根・・・・
牟岐浦までは寄り道しませんが、卍鯖大師には寄り道します
投稿: 房州や | 2015年7月 4日 (土) 05時41分
普通の雨なら歩くのに何の支障もありませんが
さすがに台風の雨は強かったです
テレビ中継程ではなかったが幸いでした
今回の遍路で大雨の中の歩きを2度経験しました
一度目は今回で、二度目は横峰寺に登る時でした、横峰の話は最後の方でまた
投稿: 房州や | 2015年7月 4日 (土) 05時47分