七輪陶印
ゲリラ豪雨の被害はありませんか?
立秋とはいえ暦の上のこと
とても暑い日や蒸し暑いが続きます、そんな中
七輪・炭(小割)・魚焼き網・炭はさみ・アルミホイル・釉薬・うちわ・軍手等を準備して
暑さの夏には汗かく熱い仕事が似合うということで
乾燥するのを待って、七輪陶印に挑戦しました。
↑ 乾燥の終わった 陶印のもとを用意し(茶碗等を作る普通の陶土)
後でわかったのですが(当たり前のことですが)
1)小さいはんこは捺しにくいので大きさに注意する
2)丸みを帯びた山形の印はよく滑るので次回は形状に注意する
1.七輪に何十年ぶりかで火をおこし(新聞紙と小枝にマッチで点火)
2.金網の上に、粘土で作ったはんこを並べ、(数が多いので3分割)
(念のため)残っている湿気をとるためにしばらく温めます
空気口は閉じたままにしました(弱火で)
3.10分位後に均一に乾燥するようにとアルミホイルを被せ20分間程温めました
4.空気口を閉じたまま網から炭の中に落とし込み、
空気口を開け
作品の陶印上から見えなくなる位の量の炭をかぶせます。
5.自然に吹き込む風で700~800℃になると書いてありましたが
心配なので団扇で時々軽く風を送りました
6.始めてから 1時間15分くらい経った頃、炭の中から掘り出して冷やします
(続けて釉薬を塗り、焼こうと思ったからです)
7.素人には釉薬は液体がやり易いとつくづく感じました
(初めての時は透明の基準釉薬が良いと感じました)
書いてある通りに粉末釉薬(100g)+水(150cc)+でんぷんのり(大匙1)を
混ぜたものを使いましたが、これがすぐに沈殿するのです、
それに溶けずに粒粒が残っていたりしてました(指でつぶしても潰せません)
それでもめげずに筆でぐるぐる掻きまぜながら塗りました
8.釉薬を塗っても表面はあっという間に乾くので、
素焼きの時と同じように網の上にのせ、
しばらく弱火でそのまま乾燥させ、(素焼きの時と同じように)
アルミホイルをのせて均等に乾燥させた後
9.炭の中に落とし入れて、上から見えなくなる位に炭を被せ、
空気口を全開し、最後の焼成に入ります
本ではドライヤーを使うことになってますが、カチカチの陶印になっては
私にとってはあまり魅力的ではないので、温度はあげないように素焼きの時と
同じように団扇でパタパタ扇ぎます
10.30分くらい本焼きした後は、冷却して、バリや付着物をゴシゴシ擦って
綺麗にすればなんとかそれなりの陶印が出来上がります
(ミニルーターが役に立ちました)
この一連の遊びを3回繰り返しました、これで、まる一日遊べることが
判りました、次回はもっとうまく遊んでみたいと思います
※焼成温度が低いので柔らかめの出来上がりになります
当たり前のことですが団扇で強くあおいだグループは少し硬めになります
割れたのはありませんが、釉薬が印面にまで流れたものがいくつかありました
11.サンドペーパ-で平にしたりミニルーターで線を補正したりして
第1回目の七輪陶印は無事終了しました
※朝から夕方までひっきりなしにやれば、小さな陶印を150個位はなんとか
焼くことが出来ます。(但し、腰が痛くなりました)
※あまりの暑さと新しいものへの面白さに、写真を撮るのをすっかり忘れていました
次回こそ作業状況を写真で紹介をと思いますが
約束は出来ません
簡単で失敗のないのがオーブンレンジで作る陶印も面白いし
熱くて面倒で疲れるが面白いのが七輪陶印、
しまいにはお皿でも焼いてしまいそうです
↑ 焼成後の七輪陶印を並べてみました
色んな形で遊びましたが、使いやすいのが一番です
出来上がった陶印を捺してみると
↑ 遍路印 ↑お地蔵さん
どうです、いい感じに出来上がりました
初めてにしては大成功でしょう(自画自賛)
これにも彩色して楽しんでみようと思ってます
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コメント
目が覚めたら7時。
5時に海岸のウオーキングに予定が
ダメになった。
七輪陶印は すごい!
この暑いのにがんばりますね。
捺した遍路印、お地蔵さん
いい感じに出来上がってますね。
日本発の陶印作家の誕生です。
なにはともあれ、おめでとうです。
投稿: あぼうかい | 2013年8月 7日 (水) 09時21分
壮観ですねぇ
工程もわかりやすくて良いですね~やらないけどね。
釉薬は何を使ったのですか?
印面に彫るのは素焼きの後ですか前ですか?
私の場合は乾燥させて印面彫って後は適当に
窯の隅に入れて何か焼くついでに焼いてもらい、
適当に釉薬もかけてもらってました。
今日は暑い!どうしましょψ(`∇´)ψ
投稿: 章魚庵 | 2013年8月 7日 (水) 12時12分
暑い中、汗をかきながら
こうやって無駄な時間を過ごすのも一興かと
あれこれ考えるより
やってみると面白さもつまらなさも
よーーくわかる
文字は少々失敗しても味があると思えばなんとかなるが
絵はそうはいかないですね、失敗は失敗にしか見えない
投稿: 房州や | 2013年8月 7日 (水) 22時40分
>釉薬は何を使ったのですか?
低温でもOKだという
楽焼用の釉薬です
絶対にこんなに使わないのに
500gも買いました
必要なら半分送りますよ
>印面に彫るのは素焼きの後ですか前ですか?
素焼きの前でほぼ乾きかけたタイミング
柔らかすぎてもやりにくい
乾燥しすぎるとボロボロになる
温度を上げずに素焼きすれば
彫れますが、シャキとした線や
細い線は彫りにくいです
>今日は暑い!どうしましょψ(`∇´)ψ
暑い夏は汗かくことをするか
涼しい部屋でビールを飲みながら
高校野球を見る
どちらにします、それとも仕事ですか?
投稿: 房州や | 2013年8月 7日 (水) 22時47分
まるで遺跡の発掘現場のようです。
実際、はるか未来に発掘されて、博物館に並ぶかも。
それにしてもこの暑い中、房州やさんの元気とやる気にはダツボーです。
投稿: 峰猫 | 2013年8月 7日 (水) 23時32分
トップの写真は、もう絵や文字は彫ってある
のですか?
6段目の右から3番目と5番目はカワイイ。
なにが彫ってあるのかは、印面を見ないと
わからないのでしょう。探すのがたいへんだ。
カソ村はきょうは朝から暑い。10日に用事で
猛暑の東京に一時帰京の予定。
投稿: あぼうかい | 2013年8月 8日 (木) 10時06分
このクソ暑いのに・・・よくもまあ~・・・
と言った所ですね~!
峰猫さんじゃないけど、遺跡から掘り出した勾玉みたいですね!紐を通して首からぶら下げたくなります。
きれいに整然と並べて・・・房州やさんは典型的なA型人間なんでしょうか?
投稿: 閑おじ | 2013年8月 8日 (木) 15時26分
ご無沙汰しております・・・
ブログは毎回拝見しております。
拝見するたびに「うわ~」と思います。
七輪陶印 いつか陶印もトライしたいと思います 素敵ですね。
説明詳しくて感激です。
その時が来たら また質問させてください。
暑い中での暑いお仕事 お疲れ様でした。
夏バテなさいませんように!
投稿: スージー | 2013年8月 8日 (木) 21時56分
埴輪
勾玉
土器
人骨
貝殻
陶印
何に見えましたか?
みんな似たようなものです
暑い時には熱いものをです
炭の火のメラメラも良いものです
陶土送りましょうか
投稿: 房州や | 2013年8月 8日 (木) 22時55分
今頃は江戸で仕事をしてますね
面白い形はあとで色々不便です
彫るときも焼くときも
シンプルなのが一番です
投稿: 房州や | 2013年8月 8日 (木) 22時58分
出来た陶印に革紐を通してみました
つるつる滑って捺しにくいから
首からぶら下げることまでは
考えませんでした
綺麗に並べたのはお見せするための映像
いつもはこうではありません
投稿: 房州や | 2013年8月 8日 (木) 23時02分
これは七輪陶芸の本を読んで
適当に焼いているので
最適な方法ではないと思いますが
一応は焼けているようです
※陶印をつくることが中心の本は
まずないと思います
残暑の候暑さに負けぬよう
投稿: 房州や | 2013年8月 8日 (木) 23時04分