« 出窓の仏 | トップページ | 遊印手順 »

2012年5月24日 (木)

木仏手順

木彫りの仏像(文殊菩薩)を作った時の様子をご覧ください

元のデザインは剣と巻物は別に彫るようになっていますが

一木作りにしました

0.準備

20120518   材料の木は

  正立方体の材しかないので

  対象の大きさに合わせて

  必要な大きさに切断します

  (面倒なので 1/4にしました)

  このサイコロ状の材木も

  それぞれの角が90度に成型されて

いるわけではありませんが、そんなことは気にせず、だいたい1/4に分割します

20120518_2   

  ノコギリで切った面には

  線や絵を描きにくいので 

  平らになったかなと思える程度に

  軽く鉋をかけておきます

  なるべく4面が同じくらいの幅に

  なるように、    普通はなります

1.準備のできた20120414 角材の4面に

  等間隔で縦横に線を引き基準線とします

2.そこに彫る対象となる絵を描いていきます

    縦横の等間隔の線が見えますか

  この縦横の線が、側面・背面を彫るときに

  ずれないようにする重要な役割を果たします

3.荒削り   

  ①顔の左右は、耳より外には何もないので

   (画面では)すでに切り落としています

                             

20120414_2 20120414_3  トースカンを使って水平の位置を

 正確に出せればよいのですが  

 若干のずれはあっても  

 大まかに線の上で

 繋がっていれば

 この段階ではOKです  

 本来の剣は真っ直ぐなのですが

 顔を彫るときに剣が邪魔で

 彫りにくくなるため

 剣を斜めに持たせることにしました

 もう少し右手を前の方に出しても同じことになるのですが     

 バランスをとるためには左手も前に出す必要があります

20120414_4   

4.横から見た形を曲線に彫る

  ノコギリを使って櫛の歯のように切込みを

  入れ鑿で削る方法もあります

  (←左の何も書いていない面は、彫っている時の

  背面の様子です)

  下には、わずかですが縦線のなごりがあります

5.この線が残っている時に縦横の線を引き直し

  削ってしまった下絵を描き直しますもう一度、線を引き直し

6.削って線を引き絵を描く  

  こうして、彫っては描き、彫っては描きを何度か

  繰り返していけば、徐々に全体の形が角張ってはいますが見えてきます

   

7.頭や体を丸くするには、4つの角から削って行く方が簡単に形が整います

  四つの角の次は八つの角・・・・とやっていけば、丸みをおびた

  仏さまの体がだんだん出来上がっていきます

  少し削っては線を引きをここでも繰り返し上下左右のバランスをとります

  ポイントは全体を見ながら均等に彫りすすめることでしょうか

20120414_5   ←仕上げ前の状態

  細かな修正やバリ取りを行う前の

  状態ですが、なんとなく形になってきました。

  最初に四角い木に描いた時と

  立体になった時でイメージが

  違っても気にしないことです

  作っている最中で、少々形を変えても

  構わないでしょう

  仏師ではなく素人ですから 

                   それに自分用ですからね

20120414_6   

   右手には剣を

      一木作りで持たせることができました

   左手には巻物を持っています

  ここは、剣と巻物を別の木で作り後で

  手に穴を開け差し込むこともできますので、やりやすい方法で

  作ってみてはどうでしょうか?

20120414_7  20120414_8

  形を整えて色をつけると 

  もっと愛着がわく 

  仏像になるでしょう 

   

   

  

  

どうです

ひとつ作ってみようかなと思いませんでしたか

1)材料は扱いにくい安物の檜のサイコロの1/4

      (別にサイコロ状の木を探す必要はありません)  

2)鉛筆・細いサインペン・鋸

3)彫刻刀の切だし・丸刀・・・(荒削りにノミがあれば便利です)

があればそれで十分に楽しめます

大げさな道具は不要ですから、気楽に始めることが出来ます

但し、切れにくい刃物を扱うと怪我をする恐れがあります

砥石でよく砥いで切れる刃物で木を削って仏さまを彫りだしましょう

この程度ならできるでしょう   

さあ、やってみませんか?

|

« 出窓の仏 | トップページ | 遊印手順 »

あれこれ」カテゴリの記事

コメント

毎度ブログを読んでも意外な喜びがあります。
プレゼンテーション全体で拝見して、唖然。
思ったより大変難しい。
最初は正面のことだけで考えてみましたが、かなり側の彫刻にも考えなければならないですね。

房州やのお地蔵様はとてもかわいい、萌えてたまらない。
でも、お仏像の彫刻は消しゴムはんこより、
難しすぎます。
彫って見たいなぁ。。。。。。。自分のお仏像はどうだろう。

初心者としてやっぱり安くて軟らかい材料から始まったらほが作りやすいと思って、
前日一度百円ショップへ材料を探しに行って見ました。
でも百円ショップでも種類が多いですね、
結局、決められません。

投稿: popo | 2012年5月24日 (木) 12時03分

clippopoさん


もっと細かく作業工程を追って
映像とともに説明をすれば
解りやすくなると思うのですが
何分にも素人なので何もかもは
上手く説明できないでいます

初めは、立体よりレリーフの方が
入りやすいのではないかと
思います
これだと、版画板と彫刻刀で立体を
少しだけ意識すれば彫れると思います

考えているだけでは実物はできません
まずは何かを作ってみませんか

投稿: 房州や | 2012年5月24日 (木) 14時06分

角材を鉈でいきなり削っていくのかと思ったら、
さすがの房州やさんも鉛筆で下図ですか。
それにしても面倒な工程ですね。

わたしにはこんなこと、とても出来ませんよ。
    wobbly   

投稿: 山豚火 | 2012年5月24日 (木) 15時40分

clip山豚火さん

いきなり鉈をふるうのは円空さんだけです

今回の記事は、こんな風にやれば誰でも
簡単に立体彫刻が出来ますよ
という見本ですから、
山豚火名人クラスになれば
いきなり鋸・鑿・金槌で始めるのでしょうね

房州や数だけは沢山作ったので
大分慣れてきましたそのため
最初に描いた絵を最後まで
イメージできるようになってきました
ですから、最初の荒削りさえ終われば
あとは適当に彫っていますので
出来上がりも適当になっています

最初は彫刻用の彫り易い木が良いのでしょうね、安物の檜は大変です

投稿: 房州や | 2012年5月24日 (木) 17時11分

作業工程を写真で見られるのはいいですね。

次は、根付けの制作の同じように見せて欲しいな。

それにしても房州やさんの指先、頭の中は
どうなっているのですかね。bleah

投稿: 山豚火 | 2012年5月25日 (金) 08時13分

ご説明、ありがとう、
作って見たいです。
最終、値段高い和菓子木型は自分を作れるようにlovely頑張ります!

投稿: popo | 2012年5月25日 (金) 10時46分

clip山豚火さん

「はい」
指先は傷だらけで
頭の中は空っぽです

投稿: 房州や | 2012年5月25日 (金) 16時07分

clippopoさん

和菓子の木型は固い木ですね
おまけに逆に彫るのかな
大変ですが
頑張ってください

投稿: 房州や | 2012年5月25日 (金) 16時09分

>この程度ならできるでしょう!

出来ね~よ!

>さあ、やってみませんか?

やらね~よ!

房州やさんは特別です!
私には房州やさんの様な「しつこさ」が欠如していますので、根気が有りません!
もしかすると、私は房州やさんと違って、頭の中が空っぽでは無いのかも知れません!

ハハハ!

投稿: 閑おじ | 2012年5月25日 (金) 22時07分

clip閑おじさん

わたしもね
最初は難しいと思ってたんですよ
ところが
やってみると意外にもなんとか
出来てしまったのです
もちろんお手本とは少し違ったものに
なってますが
やってみれば、なんとかなるもの
やってみなければ面白さが判らないが
今回の結論みたいなものです

>根気が有りません
 いえいえ閑おじさんのマニアックな
 しつこさは、誰にも真似することはできません

今度、村のはずれの六地蔵を作りませんか
きっといいものが出来ますよ、閑おじさんなら

投稿: 房州や | 2012年5月25日 (金) 22時42分

pencil 鉈一丁 仏彫りだす 房州や

pencil 仏彫る のみ持つ指の バンドエイド

投稿: 山豚火 | 2012年5月26日 (土) 11時04分

1)材料は扱いにくい安物の檜のサイコロの1/4

  コレは買わないとだめかなぁ?

2)鉛筆・細いサインペン・鋸
  
  コレはある

3)彫刻刀の切だし・丸刀・・・(荒削りにノミがあれば便利です)

  コレも十分ある。(ノミもある)

大げさな道具は不要ですから、気楽に始めることが出来ます

  コレがなかなか気楽に始められないよなぁ

今、額を作るのに電動トリマーの手頃なのがないか探してます。

投稿: 章魚庵 | 2012年5月26日 (土) 12時07分

clip山豚火さん

・鉈ふる力もなく初夏の雲
・血のにじむバンドエイドの指腫れて

竈もなくストーブもなく
ましてや暖炉のない我が家には薪がありません

過去の悪行の償いとして
彫刻刀で指切・指刺しの刑や
鋸引きの刑に遭っているいる日々です

山豚火さんも仲間に入りませんか

投稿: 房州や | 2012年5月26日 (土) 14時57分

clip章魚庵さん

何でも持ってる章魚庵さんは
忙しくて手が出せないでしょう
えっ!八本あるから余裕ですか?

電動トリマーを駆使した額を早く見たいものです。
ところで
15mmのはんこがおさまる額も作ってみませんか

投稿: 房州や | 2012年5月26日 (土) 15時07分

八本あるから余裕ですか?

smile読んだとたん、笑ったんです。
ごめんsmile

投稿: popo | 2012年5月27日 (日) 20時50分

clippopoさん

章魚庵さんへの返コメのことですね

章魚=蛸(たこ)のことなんです
蛸は足が八本あるので
器用にいろんなことが出来るでしょうね
きっと

投稿: 房州や | 2012年5月27日 (日) 21時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 出窓の仏 | トップページ | 遊印手順 »