旅・ヒマラヤ・スケッチ1
歩く時間も少ないので、休憩時間には
スケッチもいくらかは出来るだろうと軽く考えて
ザックにスケッチブックを忍ばせていたのですが
大きな山に圧倒されっぱなしで、まともな絵は描けそうになく
その上、なかなか時間的な余裕もなく、
たくさんのスケッチを描くことが出来ませんでした
それに見る風景は、山の形は変われど、色の変化は少ないので
私にはそれぞれ思い出があるのですが
他人が見て面白みのある絵にはなりませんでした
(言い訳多くして内容少なしです)
↑ トレッキング初日のパクディンのロッジから最初に描いたスケッチです、
緑の多い絵は、この絵ともう一枚だけです。
これから先は、大きな岩の塊と雪の山々が覆いかぶさり
圧倒的な迫力で迫ってきました。
↑ 3日目にシャンボチェの丘から初めてサガルマータ(エベレスト)を
見たときに描いたものです
雪煙をあげる様子はとても美しいものでした。
この6日後には、麓まで近づくことになるのです
↑ カンテガとタムセルクがロッジの前に大きく聳えています
タムセルクは形を変えながら、ずっと見ることが出来ました
↑ タウォツェ(6542m)
山はどれもこれも高くて美しい、じっと見ていたくなるのです
スケッチをしたものは、その日のうちに彩色しました、
自家発電の灯りは数も少なくしかも暗いので
陽のある明るいうちに急いで色をつけるので、忙しい夕方でした
14~15時迄にはロッジに着いて、一旦部屋に入ります、
16時頃にお茶の時間があり、(水分補給と仮眠防止対策)
17時頃に暖かい洗面器のお湯を頂く時間があり、
18時頃には夕食となり、夕食の後は部屋に戻ると寒いので
ストーブのほのかな暖かさを楽しみ、部屋に戻ると寝袋に入り直ぐに
寝るので、色をつける時間を見つけるのが大変でした。
※これからヒマラヤでスケッチをしたいと思ってる人へ
1)スケールがあまりにもでっかいので、スケッチブックは出来る限り
(ザックに入ること、運べる体力があること)大きなものを選ぶこと
2)着色を現場でするには、ある程度自由になる個人トレッキングでないと無理です
ロッジで着色するときは、短時間で乾く絵の具が良いでしょう
また薄い彩色が良いでしょう
※彩色しないor色鉛筆で描くのも良いでしょう
3)多くの色は必要ありません、6色+白+黒があれば充分です
4)スケッチブックを広げ、左右に描くことが多くなるでしょう
ついつい開きたくなるのです
(通常の大きさの中には表しきれないスケール感に早く慣れましょう)
5)筆洗いも忘れずに持って行きましょう。
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コメント
これからもヒマラヤでスケッチをする
つもりは絶対にありませんので、スケッチ
ブックの心配はありませんが、大きい
絵の方が迫力がありますよね。
房州やさんの絵はモニター上で横が30センチ
程になりますが原画もこのくらいですか?
ヒマラヤ登山でこれだけの絵を描ける人は
そうはいないでしょう。素晴らしい!
投稿: 山豚火 | 2010年4月29日 (木) 11時56分
是非スケッチに行ってください
大き目のスケッチブックを
個人ポーターに持たせて
サイズは 綴じ代まで含めて
228×136mmです
muse GT-8081 G-1 LANDSCAPEを
使っています
幅広い風景に合うと思った
のですが、幅が広すぎました
投稿: 房州や | 2010年4月29日 (木) 14時58分
素晴らしい!
写真では得られないのでしょうね
このスケール
気軽に自宅で風をよけながら
味わえる たまらない!
有難うございます!
投稿: 空海望 | 2010年4月29日 (木) 15時30分
誰もが、気楽に行ける場所でないことは
確かです。
歩けるだけの体力・わずかな気力
・少しの幸運があったのでしょう
楽しいトレッキングでした
投稿: 房州や | 2010年4月29日 (木) 16時26分
言葉にできないので足跡残します…。
30㎝のコメントにはたと気づいてクリック、さかのぼって堪能、幸せ
魅せて頂きありがとうございます。
投稿: auntkokko | 2010年4月29日 (木) 22時11分
素敵ですね~
素晴らしいです!
緑も、遠近も家々には、呼吸が聞こえます。
雪山にも人格があるかのように描かれるのは、房州やさんのお人柄ですね!
投稿: あうん | 2010年4月29日 (木) 22時31分
ご訪問ありがとうございます




これからも足跡をたくさん残していって
下さい
稚拙なスケッチですみません
大きな景色ばかりなので
だんだん描くのが嫌になります
それでも
彩色は夕食前の時間つぶしには
充分なりました
投稿: 房州や | 2010年4月30日 (金) 08時29分
写真もいいけど、スケッチした山は心にずっと残るでしょうね。
以前、山に登った時(高尾山ですけど)、写真の代わりに手帳に詩の形で風景や気持ちを残したことがありました。
まだ20代の初めのうら若き頃でした。
(手帳はどっかいっちゃったし、内容も全く覚えていない)
しかし、房州やさんのスケッチは、みんなの心に残ります。
投稿: 峰猫 | 2010年4月30日 (金) 11時28分
そうですか
詩で風景心情を
なかなか出来ませんよ
言葉で残すことが出来れば
もっと旅情も深まるのでしょうね
今でもうら若きですよ
きっと
手帳くらいの大きさに
スケッチを纏めました
殆ど見ることはないだろうに
物好きですねと
言われそうです
投稿: 房州や | 2010年4月30日 (金) 11時59分
ゆっくり、ゆっくりとクリックしていくと、
翼が生えた気分になりました。
鳥になって旋回しながら、
ときに
登って来られる房州やさんを
垣間見ながら、
はたまた
大空に「おい」と声をかけながら、
そして
雪目にやられやしないかと
目をしぼょしょぼさせながら
チョモルンマ(私は、チベット名の世界の女神がいたく気に入りました)を眺めました。
投稿: 七海 | 2010年5月 2日 (日) 14時37分
あまり高く飛び上がると
酸欠になりますので
適当な高さで
上昇気流を見つけると
いいでしょう
「はぁはぁふぅふぅぜぇぜぇ」が
聞こえませんでしたか
投稿: 房州や | 2010年5月 3日 (月) 07時50分