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2008年6月25日 (水)

遍路:最終章①やさしくなれる

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あるお寺で

お坊さんに言われました

「遍路は歩いているだけで、やさしくなれる」

笑うことを忘れていた人も

いろんな笑顔に会っていると知らず知らずのうちに

優しい気持ちになる

それが顔に出て

優しい笑顔が自然に内側からにじみ出てくると言うのです。

「発心の道場」阿波の国の遍路は

歩き遍路の心構えもできてなく、足はまだ長時間を歩くことの出来る状態になってなく

マメがいくつもできて歩くことの難しさを知ることになります。

慣れない歩きで膝が痛くなる人もでてきます。

重い荷物に背中や腰が痛くなる人もいます

3日目には、遍路ころがしの山がそびえています

私の場合は札所で、宿で、食堂で、たまたま出会ったお遍路さんに仲良くしていただき

一緒に山道を登ったり一緒にお弁当を食べたりさせていただいたおかげで、

一人歩きの寂しさを辛さを一度も感じることもなく楽しく

発心の道場阿波の国を23番札所薬王寺まで元気に歩きとおすことが出来ました。

***

余話:薬王寺のある町日和佐はウミガメの来る町として有名なところです  

    大浜海岸にある海亀博物館で昨日は産卵に来たとの話を聞き

   まだお昼でしたが、急遽、国民宿舎うみがめ荘に泊まることにしました。

   海亀が来るという浜の防波堤で潮風を受けながら、靴をぬぎ、菅笠をとり

   横になって昼寝をしました(夜、海亀が来ると、宿の人が起こしてくれると聞き

   海亀が来たときのために)遠くにえびす洞・指の鼻が見えます、波音が気持ちよく

   いつの間にか眠ってしまいました

   残念ながらその夜は海亀さんは上がってきませんでした

***

いよいよ修行の道場土佐の国に入ると、一日に歩く距離が増えます

24番札所最御崎寺までは75Kmあります(札所間距離では2番目)

土佐路はいっぱい歩きます、山登りもあります、そんな長い歩きの続く道は

海岸線が多く、潮騒も聞こえ、楽しく歩けます、遠く押しよせる太平洋の潮風を

受けながら歩くことが出来るので、幸せな気持ちになります。

室戸岬・足摺岬からの眺めは歩きの辛さを忘れさせます

痛みをこらえて歩くこともきっと修行のひとつです

ここまで歩いてくることが出来れば、最後まで歩きとおすことが出来ます

歩くという行為に体が慣れ歩くことが楽しみになります

歩いているといろんな自然に触れることが出来ます

雨に濡れて歩くこともなんだか楽しい修行だと思えてきます

歩くことが本当に楽しくなるのがこの「修行の道場」土佐路です

修行中とはいえ、時々は楽しみも必要です

***

 土佐路では、時期もちょうどよく、毎夕食に「カツオのたたき」が出てきました

 汗をかいた体に浸み込むビールと季節の食材、これでは、消費したカロリー

 以上に摂取してしまいそうです (宿の人の心遣いに感謝です)

 遍路旅の食事も良いものです

***

大切なものは毎日の洗濯と食事

全自動洗濯機で着ていたもの一式を洗濯し(白衣・ポロシャツ・下着・靴下・タオル)

その間にお風呂に入り、足をよく揉んで、洗濯が終わってひと休みした頃に声がかかります

「食事の支度が出来ました」

「は~い」と答え

階段を下りてゆきます

*** 

あと一山越えれば、土佐路最後の39番札所延光寺

次回は「菩提の道場」伊予の国に入ります

道後温泉が待ってます、山頭火の庵も待ってます

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